【天才編集者】令和のヒットメーカー・林士平って何者?! 何がすごい?徹底解説 #りんしへい #SPY×FAMILY #チェンソーマン #ダンダダン #神のまにまに #左ききのエレン #集英社 #少年ジャンプ+

 
ウニくん
やっぴー!どうも「うちアニ!」のウニだよ (・_・ )ノ!!

最近、アニメ「チェンソーマン」の勢いがすごいですね。ぼくも毎週しっかり追っています。

ところで、チェンソーマン、SPY×FAMILY、ダンダダン、神のまにまに、宇宙の卵、HEART GEAR、ファイアパンチ、左利きのエレン…… これらの人気作が全て、林士平(りんしへい)さんという編集者が手がけた漫画作品だって、みなさんご存知ですか?

今回は令和のヒットメーカー、集英社の編集者・林士平さんについて調べてみました。

林士平さんの凄すぎる経歴・担当作品たち

生年月日:1982年7月1日(東京生まれ東京育ち)
出身大学:法政大学国際文化学部卒業
略  歴:2006年に集英社入社。月間少年ジャンプ担当などを経て、現在は少年ジャンプ+編集者。
担当作品:「チェンソーマン」「SPY×FAMILY」「HEART GEAR」「ダンダダン」「神のまにまに」「全部ぶっ壊す」「アンテン様の腹の中」「宇宙の卵」「ベイビーブルーパー」「幼稚園WARS」

いやいや、何度も言いますが、担当作品凄すぎません?

「チェンソーマン」「SPY×FAMILY」はもちろん、「少年ジャンプ+」で毎話100万PVを突破する「ダンダダン」や、「幼稚園WARS」など、大人気作品がズラリ。
 
過去には「青の祓魔師」・「この音とまれ!」・「怪物事変」・「左ききのエレン」・「地獄楽」・「貧乏神が!」など多数の人気作品を立ち上げています。

 
ウニくん
青の祓魔師 好きだったなぁ…(・_・ )!!

ちなみに林士平という印象的なお名前ですが、ご両親が台湾人の在日台湾2世(のち帰化)というアイデンティティによるものみたいです。

そもそも漫画編集者とは、新人漫画家や新たな作品の発掘・育成から、その後の漫画作り、宣伝までサポートする、漫画家には欠かせないパートナー。

例えば、林さんと「チェンソーマン」の作者・藤本タツキ先生は、過去作品「ファイアパンチ」「ルックバック」の立ち上げからずーっと二人三脚で歩んできた長い関係。藤本先生にも「ひとりで描いてるようで、そうではない」と言わしめるほど。とても超重要な存在なんです。

林さんの目線というのは、常に「一般的な感覚」を失っていませんから。
有名な編集者になってもそこはまったくぶれていないし、信頼しています。
やはり漫画っていうのは、ひとりで描いてるようで、そうではないんです。

by 藤本タツキ

記事リンク▷藤本タツキ×林士平が語るタッグの強み

 
ウニくん
編集者って大事なんだね!!!

林士平さんのヒットの法則がやばい!

新R25の林さんインタビュー動画が必見です。
終始、「なぜこんなにもヒットメイキングできるのか」をひたすら質問されるのですが、これに対する林さんの回答がめちゃくちゃ面白い。

Q. なぜこんなにもヒットメイキングできるんですか?

ほぼ運です。

運がいいのでたまたま当たっておりますが、ヒットするコツは分かりません。分からないので一生懸命働くことです。数出せば打率は上がるのは間違いないので、数を出している自信はあります。

全部当たるといいなと思って世に出しているけど、一部の作品しか多くの読者に受け入れてもらえないので、どうしたもんかなといつも思っています。

ただただ丁寧にやっていこうという感覚。なるべくたくさん数はやりたいけど、雑になったら申し訳ないので、できること全部やれる範囲でやっていく。

by 林士平

“運”と言われると肩透かしをくらってしまったような感覚ですが、つまりは法則はないということ。
これは謙遜からくる発言ではなく、よくよくきくと林さんの凄さがわかってきます。
とにかく着実に、誠実に、物事に向き合う姿勢が大事なんですね。

そんな林さんのインタビュー内での発言で特に印象的だったものをいくつか紹介させてください。

セルフ二番煎じになるな?!漫画の神様?!

ヒットの法則を見つけようとしたことはある?

映画小説ドラマアニメでお決まりの御作法はある。
例えばホラーでは重低音をこんなふうに鳴らす、カラーリングはこんなふうにするとか。
なるべくそういうお作法については知っていきたいと思ってます。

でもソレがずっと正しい文法なのかは疑いながら議論している。どこまではみ出たら「わかんないな」って言われるのか、どこまでまんまやったら「ベタでつまんない」になるのかなとか。

ありきたりな作品とか、ぶっ飛びすぎててよくわからない作品とか、読者・視聴者としては無闇に批判してしまいますが、もしかしたらそこって本当は紙一重の感覚なのかもしれませんね。

経験則を自分の中に作るのは危ない

経験則を自分の中に作るのは危ない。

だってセルフ二番煎じが始まるから。

ヒットし終わった時には、(次は)もう使えないなと思った方がいい。

なんでも必勝パターンを作ろうとすると、クリエイティブの世界では危険なのかもしれませんね。ヒット作の続編が大コケするのもこういうことかーと思わされました。

それにしてもセルフ二番煎じってすごい言葉!

 
ウニくん
「セルフ二番煎じ」…今度使おう!!

漫画の神様から嫌われないようにしたい

自分の行動・発言が漫画というエンタメにとって悪ではないか常に気にしている。
運だと思うことで自分を律する。
調子に乗っていけば行くほど、成功する確率は減っていく。

漫画の神様から嫌われないようにしたい。

物語やキャラクターにピュア

売れようだと短絡的。

アイデアも濁りそう。
面白いものを作って多くの人に楽しんでもらおうだと物語やキャラクターにピュアでいられる。
「このツンデレキャラが売れるんすよ」「このキャラがとてつもなく愛しいんですよ。だってツンデレだから」だと意味合いが違う。

なんというか、安易に「ヒットの法則!」とか言ってしまうのがいかに浅はかかを感じます。

林さんは「流行は毎日変わる」ともおっしゃっていました。明日のバズツイートで1個で社会の空気感が変わってしまったり。

そんな時代だからこそ、常にブレずに、真摯に、丁寧に、そして新鮮に、物語やキャラクターに向き合い続けることが大事なんですね。

面白いのでみなさんもぜひ見てみてくださいね。



林士平さんの出演動画